今回は、映画「クラッシュ」
トロント。CFプロデューサーのジェームズ・バラード(ジェームズ・スペイダー)と妻のキャサリン(デボラ・アンガー)は倦怠期を迎え、お互いのセックスでは感じることができず、家庭外で情事にふけっていた。ある日。ジェームズは出張で空港に向かう途中、ハイウェイで衝突事故を起こす。相手のレミントン夫妻は運転していた夫は死亡、妻のヘレン(ホリー・ハンター)はジェームズと同じ病院に運び込まれた。
クラッシュ(1996) - goo 映画
上映時間 101分
製作国 カナダ
公開情報 劇場公開(ヘラルド)
初公開年月 1997/01/
ジャンル ドラマ/エロティック
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
製作 デヴィッド・クローネンバーグ
原作 J・G・バラード
脚本 デヴィッド・クローネンバーグ
撮影 ピーター・サシツキー
音楽 ハワード・ショア
出演
ジェームズ・スペイダー ホリー・ハンター イライアス・コティーズ デボラ・アンガー
ロザンナ・アークエット ピーター・マクニール
バイクとレースカー好き、あわせて変態チックな映画を撮り続けているクローネンバーグ監督らしい作品ではありますが、カンヌ国際映画祭審査委員特別賞を受賞したものの、賛否両論を引き起こし、日本公開の際は成人指定を受けた、いわく付きの作品です。
1973年にJ・G・バラードが"テクノロジー3部作"の最後に書いた小説ですが、当時はあまりの過激さに映画化は不可能といわれていたそうですが、20年後映画化されたのは人間の刺激に対する意識が"より過激なものを"という方向へ進んでいる現われなのでしょう。映画化からさらに10年の歳月が経っていますが、相変わらず理解できない倫理的な壁は多少感じるものの、過激さという点においてはもっと過激な作品を目にすることができるようになっています。
この作品のテーマはJ・G・バラードのインタビューでのコメントが一番分かりやすそうなのでそちらをご覧ください。(J・G・バラード インタビュー)
小説の出版から30年の歳月を経て、ようやく実感できるようになりつつある部分も多い作品と言えますが、人間のより強い刺激を求める気持ちはどんどん加速し、そういった希望を満たす方向に映画のつくり方も変化しています。クローネンバーグ監督の作風は異端視もされますが、主人公に自己を投影した作品が多く、自身の欲求、人間の欲求をストレートに表現する映像作家としてはとても素直な作風とも言えます。
自動車事故と性的興奮というアンチモラルとも取れるテーマですが、より強い刺激を求める病的な人間心理を描いた作品としては、ひとつの帰結点といえる作品なのかもしれません。性描写の多さが問題視された作品ですが、今観ると、もっと過激なものを観ることのできる世の中のほうに恐ろしさすら感じます。どこまで進むのか分かりませんが、止まることはないでしょう。クローネンバーグ監督の作品のテーマのひとつが"刺激の追求"にあるとも言えるので、古い作品からいくつかをご紹介していこうと思います。当時、過激な内容に観客がついていけない部分もあったように思いますが、今観ると理解できる点も多く、時代が追いついてしまった(?)のかもしれません。

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トロント。CFプロデューサーのジェームズ・バラード(ジェームズ・スペイダー)と妻のキャサリン(デボラ・アンガー)は倦怠期を迎え、お互いのセックスでは感じることができず、家庭外で情事にふけっていた。ある日。ジェームズは出張で空港に向かう途中、ハイウェイで衝突事故を起こす。相手のレミントン夫妻は運転していた夫は死亡、妻のヘレン(ホリー・ハンター)はジェームズと同じ病院に運び込まれた。
クラッシュ(1996) - goo 映画
上映時間 101分
製作国 カナダ
公開情報 劇場公開(ヘラルド)
初公開年月 1997/01/
ジャンル ドラマ/エロティック
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
製作 デヴィッド・クローネンバーグ
原作 J・G・バラード
脚本 デヴィッド・クローネンバーグ
撮影 ピーター・サシツキー
音楽 ハワード・ショア
出演
ジェームズ・スペイダー ホリー・ハンター イライアス・コティーズ デボラ・アンガー
ロザンナ・アークエット ピーター・マクニール
![]() | クラッシュ (2007/05/25) ジェームズ・スペイダー 商品詳細を見る |
バイクとレースカー好き、あわせて変態チックな映画を撮り続けているクローネンバーグ監督らしい作品ではありますが、カンヌ国際映画祭審査委員特別賞を受賞したものの、賛否両論を引き起こし、日本公開の際は成人指定を受けた、いわく付きの作品です。
1973年にJ・G・バラードが"テクノロジー3部作"の最後に書いた小説ですが、当時はあまりの過激さに映画化は不可能といわれていたそうですが、20年後映画化されたのは人間の刺激に対する意識が"より過激なものを"という方向へ進んでいる現われなのでしょう。映画化からさらに10年の歳月が経っていますが、相変わらず理解できない倫理的な壁は多少感じるものの、過激さという点においてはもっと過激な作品を目にすることができるようになっています。
この作品のテーマはJ・G・バラードのインタビューでのコメントが一番分かりやすそうなのでそちらをご覧ください。(J・G・バラード インタビュー)
小説の出版から30年の歳月を経て、ようやく実感できるようになりつつある部分も多い作品と言えますが、人間のより強い刺激を求める気持ちはどんどん加速し、そういった希望を満たす方向に映画のつくり方も変化しています。クローネンバーグ監督の作風は異端視もされますが、主人公に自己を投影した作品が多く、自身の欲求、人間の欲求をストレートに表現する映像作家としてはとても素直な作風とも言えます。
自動車事故と性的興奮というアンチモラルとも取れるテーマですが、より強い刺激を求める病的な人間心理を描いた作品としては、ひとつの帰結点といえる作品なのかもしれません。性描写の多さが問題視された作品ですが、今観ると、もっと過激なものを観ることのできる世の中のほうに恐ろしさすら感じます。どこまで進むのか分かりませんが、止まることはないでしょう。クローネンバーグ監督の作品のテーマのひとつが"刺激の追求"にあるとも言えるので、古い作品からいくつかをご紹介していこうと思います。当時、過激な内容に観客がついていけない部分もあったように思いますが、今観ると理解できる点も多く、時代が追いついてしまった(?)のかもしれません。
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関連タグ : デヴィッド・クローネンバーグ,
この記事へのコメント
間違えてレンタルしちゃうとたまげるでしょうね(笑)
慣れというのは怖いもので、初見の驚きは全くなくなりましたが、今でも初めて観る人にとっては理解不能な部分の多い作品なのかもしれませんね。でも、この作品に賞をあげるカンヌ映画祭って結構素敵かも?
慣れというのは怖いもので、初見の驚きは全くなくなりましたが、今でも初めて観る人にとっては理解不能な部分の多い作品なのかもしれませんね。でも、この作品に賞をあげるカンヌ映画祭って結構素敵かも?
きましたね!この作品。
アカデミーとった別作品とはまったく異なる趣向ですが(笑)、
この倒錯ぶりにはさすがに参りました。
私は、鑑賞中に何度か一時停止してしまいました。
自分の中で、どう落とし込めばいいのかわからない作品なのですが、
時間を置いて視聴してみると、また気付くことがあるかもしれませんね。
応援ポチ!
アカデミーとった別作品とはまったく異なる趣向ですが(笑)、
この倒錯ぶりにはさすがに参りました。
私は、鑑賞中に何度か一時停止してしまいました。
自分の中で、どう落とし込めばいいのかわからない作品なのですが、
時間を置いて視聴してみると、また気付くことがあるかもしれませんね。
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それほど映画を観てない方が観ると、やっぱり過激なのかもしれません。割と普通に観れて、理解できる自分の方が怖いかもしれません。(笑)
未だに変わった映画だとは思いますが、個人的には今観るとそれほど過激でもないような気がします。慣れって怖いですね。30年も前に今の時代を暗示するような作品を書いていたことがびっくりです。
クローネンバーグ自身、バイク事故の経験があるそうです。クラッシュシーンも今では数多くの映画で普通に見ることができ、性描写ももっと過激になっています。普通に観れるようになってしまったということは感覚が麻痺してしまったのかなと少々不安を感じる部分はありますが、未だに異端な映画には変わりないと思います。いろんな映画が観れる社会が大切なのだろうとは思います。
1973年では、小説としても、過激だったでしょうね。
今は、普通に映画になるの事のほうが怖いです。
応援4ポチ
今は、普通に映画になるの事のほうが怖いです。
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映画館で見て衝撃を受けた作品でした^_^;
そっか・・・今、見ると普通?
なのかも・・・
そっか・・・今、見ると普通?
なのかも・・・
この映画はクローネンバーグならではというか、独特な映画ですよね。
彼の映画は、なんとも説明し辛いものが多く、
記事にするのを躊躇っているのですが、
Whitedogさんの分析には頷かされました。
次の紹介も楽しみです。
ぽち
彼の映画は、なんとも説明し辛いものが多く、
記事にするのを躊躇っているのですが、
Whitedogさんの分析には頷かされました。
次の紹介も楽しみです。
ぽち
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