今回は、映画「パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ)」
2006年、フォトジャーナリストとして活躍する広河隆一は、1967年に暮らしていたイスラエルを再訪する。かつてそこで見た廃墟、それはパレスチナ人が暮らしていた村の跡だった。イスラエルが建国された1948年、多くの村が破壊され、廃墟と化した。広河はその時起きた「民族浄化」の真実を知るために、さまざまな人々にインタビューを試みる。ホロコーストから逃れたユダヤ人たちが起こした虐殺の連鎖。そしてそれは今も続いていた。
パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ) - goo 映画
上映時間 131分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(バイオタイド)
初公開年月 2008/03/22
ジャンル ドキュメンタリー
監督 広河隆一
プロデューサー 安岡卓治
構成 安岡卓治
撮影 広河隆一
編集 安岡卓治 辻井潔
音楽 飯利友季子
写真 広河隆一

パレスチナ問題関連映画の第4弾は、現在公開中のドキュメンタリーです。これまでご紹介した「ミュンヘン」、「栄光への脱出」、「パラダイス・ナウ」で、どうしても釈然としない部分があり、答えが見つかるかな?と思い鑑賞してきました。
これまで一番疑問だったのは、この問題のきっかけと、なぜ60年経っても解決の糸口すらつかめないのかということでした。タイトルの「NAKBA」とは、パレスチナ人の言葉で、「大惨事」を意味します。どのような出来事が起こったかというと、イスラエル建国の際、それまで住んでいたパレスチナ人を追放し、村を破壊し、挙句には虐殺を繰り返すというものでした。結果、70万人以上といわれる大量の難民が発生することになります。

NAKBAの際、破壊された建物の残骸
第二次世界大戦中、民族浄化の標的となり、数百万人が命を落としたユダヤ人たちが、イスラエルでは自分たちが民族浄化を行う側に回る。多少は知っていましたが、インタビューを受けたイスラエル人の口から"民族浄化"という言葉を聞いたときは非常にショックでした。ホロコーストを体験した民族が、ユダヤ国家を建設するためにパレスチナ人を虐殺し、大量の難民を発生させているという事実をあらためて突きつけられると、人間の愚かさをつくづく感じます。半狂信的なシオニズムという思想の元に他民族を排除するという行為は宗教という名の暴力以外の何物でもありません。
アメリカに住むユダヤ人の支持を集めるため、アメリカ政府はイスラエルよりの政策を続け、中東諸国は注目をパレスチナ問題に集めることで怒りの矛先が自分たちに向かないようにしている部分もあります。このようなこともあり、問題解決への糸口すらつかめない状態が60年続いています。
60年の間に、何度か解決へ向け進展がありそうなこともあったようですが、その都度妨害行為により振り出しに戻る事を繰り返しています。
パレスチナ人、イスラエル人へのインタビューと、現地の映像が中心の内容ですが、小さな希望のように感じる映像もありました。

イスラエル人とパレスチナ人合同の占領に反対する抗議活動の様子。政府のやり方に反対し、平和を訴える人もいます。すべてのイスラエルの人々が占領を正当化していないことが、せめてもの救いの様に思えました。
パレスチナの過激派による爆弾テロで、罪の無い市民が犠牲になっている事は許しがたいことです。映画「パラダイス・ナウ」では、その辺の心の葛藤が描かれていましたが、現実もそうであってほしいです。罪の無い市民を巻き込むテロ行為は、やはり間違っていると思います。
イスラエルが占領をやめ、難民キャンプに住んでいる人たちと共に生きること以外に解決の道は無いでしょう。現在440万人以上いるといわれているパレスチナナ難民と、どのように共存するのか、問題は山積しています。難民キャンプでは2世、3世が誕生しています。このままだと難民の数は増えるばかりです。日本としてできることは何でしょう?解決に向けて出来ることは残念ながら無いような気がします。難民の方が少しでも人間らしく生きることが出来るよう、援助を続けるしかないような気がします。
パレスチナ問題に関する作品を数本ご紹介しましたが、フィクションよりも、このドキュメンタリー作品から得ることが多かったように思います。前半は少々不安でしたが、中盤以降はどんどん引き込まれ、あっという間に2時間経過した気がします。
全国各地で、公開が続きます。お時間のある方はご覧ください。詳しくは公式サイトをご覧ください。
映画「パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ)」公式サイト

このサイトを登録 by BlogPeople
テクノラティお気に入りに追加する
映画 映画レビュー

☆ ネ ッ ト で D V D レ ン タ ル ! ☆ T S U T A Y A D I S C A S ☆

2006年、フォトジャーナリストとして活躍する広河隆一は、1967年に暮らしていたイスラエルを再訪する。かつてそこで見た廃墟、それはパレスチナ人が暮らしていた村の跡だった。イスラエルが建国された1948年、多くの村が破壊され、廃墟と化した。広河はその時起きた「民族浄化」の真実を知るために、さまざまな人々にインタビューを試みる。ホロコーストから逃れたユダヤ人たちが起こした虐殺の連鎖。そしてそれは今も続いていた。
パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ) - goo 映画
上映時間 131分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(バイオタイド)
初公開年月 2008/03/22
ジャンル ドキュメンタリー
監督 広河隆一
プロデューサー 安岡卓治
構成 安岡卓治
撮影 広河隆一
編集 安岡卓治 辻井潔
音楽 飯利友季子
写真 広河隆一

パレスチナ問題関連映画の第4弾は、現在公開中のドキュメンタリーです。これまでご紹介した「ミュンヘン」、「栄光への脱出」、「パラダイス・ナウ」で、どうしても釈然としない部分があり、答えが見つかるかな?と思い鑑賞してきました。
これまで一番疑問だったのは、この問題のきっかけと、なぜ60年経っても解決の糸口すらつかめないのかということでした。タイトルの「NAKBA」とは、パレスチナ人の言葉で、「大惨事」を意味します。どのような出来事が起こったかというと、イスラエル建国の際、それまで住んでいたパレスチナ人を追放し、村を破壊し、挙句には虐殺を繰り返すというものでした。結果、70万人以上といわれる大量の難民が発生することになります。

NAKBAの際、破壊された建物の残骸
第二次世界大戦中、民族浄化の標的となり、数百万人が命を落としたユダヤ人たちが、イスラエルでは自分たちが民族浄化を行う側に回る。多少は知っていましたが、インタビューを受けたイスラエル人の口から"民族浄化"という言葉を聞いたときは非常にショックでした。ホロコーストを体験した民族が、ユダヤ国家を建設するためにパレスチナ人を虐殺し、大量の難民を発生させているという事実をあらためて突きつけられると、人間の愚かさをつくづく感じます。半狂信的なシオニズムという思想の元に他民族を排除するという行為は宗教という名の暴力以外の何物でもありません。
アメリカに住むユダヤ人の支持を集めるため、アメリカ政府はイスラエルよりの政策を続け、中東諸国は注目をパレスチナ問題に集めることで怒りの矛先が自分たちに向かないようにしている部分もあります。このようなこともあり、問題解決への糸口すらつかめない状態が60年続いています。
60年の間に、何度か解決へ向け進展がありそうなこともあったようですが、その都度妨害行為により振り出しに戻る事を繰り返しています。
パレスチナ人、イスラエル人へのインタビューと、現地の映像が中心の内容ですが、小さな希望のように感じる映像もありました。

イスラエル人とパレスチナ人合同の占領に反対する抗議活動の様子。政府のやり方に反対し、平和を訴える人もいます。すべてのイスラエルの人々が占領を正当化していないことが、せめてもの救いの様に思えました。
パレスチナの過激派による爆弾テロで、罪の無い市民が犠牲になっている事は許しがたいことです。映画「パラダイス・ナウ」では、その辺の心の葛藤が描かれていましたが、現実もそうであってほしいです。罪の無い市民を巻き込むテロ行為は、やはり間違っていると思います。
イスラエルが占領をやめ、難民キャンプに住んでいる人たちと共に生きること以外に解決の道は無いでしょう。現在440万人以上いるといわれているパレスチナナ難民と、どのように共存するのか、問題は山積しています。難民キャンプでは2世、3世が誕生しています。このままだと難民の数は増えるばかりです。日本としてできることは何でしょう?解決に向けて出来ることは残念ながら無いような気がします。難民の方が少しでも人間らしく生きることが出来るよう、援助を続けるしかないような気がします。
パレスチナ問題に関する作品を数本ご紹介しましたが、フィクションよりも、このドキュメンタリー作品から得ることが多かったように思います。前半は少々不安でしたが、中盤以降はどんどん引き込まれ、あっという間に2時間経過した気がします。
全国各地で、公開が続きます。お時間のある方はご覧ください。詳しくは公式サイトをご覧ください。
映画「パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ)」公式サイト
このサイトを登録 by BlogPeople
テクノラティお気に入りに追加する
映画 映画レビュー
☆ ネ ッ ト で D V D レ ン タ ル ! ☆ T S U T A Y A D I S C A S ☆
関連タグ : 広河隆一,
この記事へのコメント
歴史を見ると、いつもどこかで争ってますね。被害者になるのは嫌ですが、人間は暴力が好きなんだろうと思います。映画もたくさんあります。観るだけにしてくれるといいんですけどね。日本は戦争を止めることは出来ないと思うので、いらん税金の使い方やめて、支援に回すほうがよっぽど有意義だと思います。難民の数がこんなに多いとは思いませんでした。
映画の紹介のために色々調べたんですが、映画観てなかったらきっとよく知らないままだったでしょうね。新聞やニュースで断片を見聞きするより、2時間映画を観たほうがきっと理解できると思います。たくさんの人に観てほしいと思いました。
間に合うかな?と思ったら、大阪は最終日でセーフでした。知らなかった事や、分からない事が2時間で分かりました。映画の力を感じました。福岡でも上映されるといいですね。そのうち、DVD化してほしいなと思います。
お仕事大変みたいですね。たまには息抜きしてリフレッシュを。
よい週末を
よい週末を
1週間あっという間です。おもしろい映画あったらまた教えてくださいね。
この作品観ながら、「シンドラーのリスト」思い出しましたよ。インタビューを受けていたパレスチナの人が、"世界はホロコーストには同情するのに、同じように抑圧されているわれわれの事は関心すら持ってくれない"という言葉は衝撃的でした。
こちらこそ、いつもありがとうございます。パレスチナの事、あまり知らなかったんですが、よく分かりました。ドキュメンタリーの力はすごいです。
パレスチナ問題をはじめ、各国々の問題を考えてみると、
人間というのはつくづく愚かさと暴力に塗り固められた歴史をたどってきてたんだと痛感しました。
それは日本にも当てはまることですよね。
今までの経緯を理解しつつ、これからをどうしてゆくのか、
ひとりひとりが真剣に考えてゆかなければいけないですね。
応援ポチ。
人間というのはつくづく愚かさと暴力に塗り固められた歴史をたどってきてたんだと痛感しました。
それは日本にも当てはまることですよね。
今までの経緯を理解しつつ、これからをどうしてゆくのか、
ひとりひとりが真剣に考えてゆかなければいけないですね。
応援ポチ。
私もそうなのですが、日本にはパレスチナ問題について
理解していない人も多いと思います。
こういう映画の公開でこの問題に触れる方が増えるのはいいことですよね。
応援くりっく
理解していない人も多いと思います。
こういう映画の公開でこの問題に触れる方が増えるのはいいことですよね。
応援くりっく
「パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ)」の公開、いちばん近くで佐賀でした。
わが町も平和都市宣言して20年あまり、娘の朗読劇も戦争についてなので、もしかしたらこっちの文化会館でも、公開されないかと期待します。
応援4ポチ
わが町も平和都市宣言して20年あまり、娘の朗読劇も戦争についてなので、もしかしたらこっちの文化会館でも、公開されないかと期待します。
応援4ポチ
最近ちょっと色々あって中々DVDがみれないです(w_−;
良い週末を過ごしてくださいね〜。
ポチポチっとな。
良い週末を過ごしてくださいね〜。
ポチポチっとな。
「民族浄化」・・・浄化って言い方凄いですね
ユダヤ人がイスラエルでは民族浄化を行う側に回るなんて初めて聞きました
この間「シンドラーのリスト」見ただけに、ショックです
応援ポチ☆
ユダヤ人がイスラエルでは民族浄化を行う側に回るなんて初めて聞きました
この間「シンドラーのリスト」見ただけに、ショックです
応援ポチ☆
こんばんわ!
又週末がやってきました。
今日はこれから
映画をダビングしてたビデオでも
見てみたいと思います。
それでは良い週末を!!
応援!
又週末がやってきました。
今日はこれから
映画をダビングしてたビデオでも
見てみたいと思います。
それでは良い週末を!!
応援!
またトラックバックさせて頂きました。いつも素晴らしい映画紹介をありがとうございます!!
2008/05/16(金) 22:03 | URL | TK #-[ 編集]
この記事のトラックバックURL
http://myfavorit.blog119.fc2.com/tb.php/582-3836b4dd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック


gmail.com

