今回は、映画「パラダイス・ナウ」
ヨルダン川西岸地区の町、ナブルス。イスラエル占領下のこの町に住むザイードとハレードは、閉塞感と絶望を感じながらも、暇を持て余す日々を送っていた。そんな中ザイードは、自爆志願者をつのる組織の代表者・ジャマルに、ハレードともに自爆攻撃を遂行するよう告げられる。二人は自爆攻撃に向かう準備を粛々と行い、爆弾を付けたベルトを装着。攻撃地点へ赴くため、ナブルスを囲むフェンスの穴をくぐるが……。
パラダイス・ナウ - goo 映画
上映時間 90分
製作国 フランス/ドイツ/オランダ/パレスチナ
公開情報 劇場公開(アップリンク)
初公開年月 2007/03/10
ジャンル ドラマ
監督 ハニ・アブ・アサド
製作 ベロ・ベイアー
脚本 ハニ・アブ・アサド ベロ・ベイアー
撮影 アントワーヌ・エベルレ
出演
カイス・ネシフ アリ・スリマン ルブナ・アザバル アメル・レヘル ヒアム・アッバス アシュラフ・バルフム 他
パレスチナ問題に関する映画第3弾です。今回はパレスチナ人からの視点で描かれた作品です。撮影は設定と同じくイスラエル占領地のナスブルで行われていましたが、途中あまりに危険なためナザレに移動して撮影を続けるほど危険な撮影だったそうです。さすがに現地ロケなので、生活環境の差などは一目瞭然です。
パレスチナの人々からすると、自分たちが住んでいた場所に突然やってきて、土地を奪われたという感情があります。その上貧困という条件が重なり、軍隊を持たない彼等の攻撃手段が自爆テロになります。一方イスラエルには強力な軍隊(アメリカの後ろ盾もあります)が、空爆や攻撃を行い両者の攻撃力の差は歴然としています。それでも抗議行動を行わないことには状況は悪くなる一方であるという主張は判るような気もします。暴力以外の方法はないものなのかと、こういう作品を観るたびに思いますが、彼らには命を懸けてしか出来ないという信念(信仰)があるので、簡単にはなくなりそうもありません。
この作品は自爆テロを行うように命令を受けた二人が、最後にテロを行うか否かという物語で、彼等の心の中にも様々な葛藤があり、悩みながら二日間を過ごす過程が描かれています。イスラエル、パレスチナ両国で上映されたそうですが、もっと声高に苦しみを描いてほしかったという反応もあれば、パレスチナ人の苦しみもよく分かるというイスラエル側の反応まで様々だった様です。また、パレスチナ映画としては初めてアカデミー外国語映画賞にノミネートされましたが、イスラエルの人々による大々的な反対運動が起るなど様々な物議を醸した作品です。
パレスチナ問題の解決にはまだまだ時間がかかるようです。両者に共通の敵でも現れない限り、協力することはないのかもしれません。暴力はいけません。言うのは簡単ですが、人間の歴史は暴力の歴史です。この世から暴力がなくなることはないでしょう。なくなってほしいとは思いますが・・・
きっと、みんな心のどこかでは、よくない事は分かっている(分かっていてほしい)と信じたいです。
パレスチナ問題関連作品
ミュンヘン 栄光への脱出
映画「パラダイス・ナウ」公式サイト

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映画 映画レビュー

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ヨルダン川西岸地区の町、ナブルス。イスラエル占領下のこの町に住むザイードとハレードは、閉塞感と絶望を感じながらも、暇を持て余す日々を送っていた。そんな中ザイードは、自爆志願者をつのる組織の代表者・ジャマルに、ハレードともに自爆攻撃を遂行するよう告げられる。二人は自爆攻撃に向かう準備を粛々と行い、爆弾を付けたベルトを装着。攻撃地点へ赴くため、ナブルスを囲むフェンスの穴をくぐるが……。
パラダイス・ナウ - goo 映画
上映時間 90分
製作国 フランス/ドイツ/オランダ/パレスチナ
公開情報 劇場公開(アップリンク)
初公開年月 2007/03/10
ジャンル ドラマ
監督 ハニ・アブ・アサド
製作 ベロ・ベイアー
脚本 ハニ・アブ・アサド ベロ・ベイアー
撮影 アントワーヌ・エベルレ
出演
カイス・ネシフ アリ・スリマン ルブナ・アザバル アメル・レヘル ヒアム・アッバス アシュラフ・バルフム 他
![]() | パラダイス・ナウ (2007/12/07) カイス・ネシフ.アリ・スリマン.ルブナ・アザバル.アメル・レヘル.ヒアム・アッバス.アシュラフ・バルフム 商品詳細を見る |
パレスチナ問題に関する映画第3弾です。今回はパレスチナ人からの視点で描かれた作品です。撮影は設定と同じくイスラエル占領地のナスブルで行われていましたが、途中あまりに危険なためナザレに移動して撮影を続けるほど危険な撮影だったそうです。さすがに現地ロケなので、生活環境の差などは一目瞭然です。
パレスチナの人々からすると、自分たちが住んでいた場所に突然やってきて、土地を奪われたという感情があります。その上貧困という条件が重なり、軍隊を持たない彼等の攻撃手段が自爆テロになります。一方イスラエルには強力な軍隊(アメリカの後ろ盾もあります)が、空爆や攻撃を行い両者の攻撃力の差は歴然としています。それでも抗議行動を行わないことには状況は悪くなる一方であるという主張は判るような気もします。暴力以外の方法はないものなのかと、こういう作品を観るたびに思いますが、彼らには命を懸けてしか出来ないという信念(信仰)があるので、簡単にはなくなりそうもありません。
この作品は自爆テロを行うように命令を受けた二人が、最後にテロを行うか否かという物語で、彼等の心の中にも様々な葛藤があり、悩みながら二日間を過ごす過程が描かれています。イスラエル、パレスチナ両国で上映されたそうですが、もっと声高に苦しみを描いてほしかったという反応もあれば、パレスチナ人の苦しみもよく分かるというイスラエル側の反応まで様々だった様です。また、パレスチナ映画としては初めてアカデミー外国語映画賞にノミネートされましたが、イスラエルの人々による大々的な反対運動が起るなど様々な物議を醸した作品です。
パレスチナ問題の解決にはまだまだ時間がかかるようです。両者に共通の敵でも現れない限り、協力することはないのかもしれません。暴力はいけません。言うのは簡単ですが、人間の歴史は暴力の歴史です。この世から暴力がなくなることはないでしょう。なくなってほしいとは思いますが・・・
きっと、みんな心のどこかでは、よくない事は分かっている(分かっていてほしい)と信じたいです。
パレスチナ問題関連作品
ミュンヘン 栄光への脱出
映画「パラダイス・ナウ」公式サイト
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この記事へのコメント
現地の観客の反応を聞く限り、国同士は対立していても、人間としては和平を望んでいる人も多いのだろうと思います。イスラエル人がパレスチナ人を悪者として描く時代ではなくなりつつあるのは感じます。あまりにこじれすぎて、どう決着をつけてよいのか誰もわからなくなってしまっているのでしょう。ジレンマでどうしようもないのはとても可愛そうです。そんな現状を知ることは出来ても、さて何が出きる?と聞かれると答えに困ります。
TBありがとう。
スタッフにイスラエルのプロデューサーが参加しているというのは、注意を引きますね。
スタッフにイスラエルのプロデューサーが参加しているというのは、注意を引きますね。
戦争で儲けている人がいる以上、世界から戦争がなくなることは無いと思います。中東もアフリカも貧困が大きな原因のひとつみたいです。この問題も解決するのは難しいでしょうね。理屈じゃないという部分も大いにあると思います。複雑になりすぎて手の施しようが無いというのが実情なんでしょうね。
みんな生まれたときからテロリストじゃないんですよね。抑圧や貧困、生活環境がテロリストを生んでゆくというのがよく分かる映画でした。お嬢さん、今色々と戦争のこと勉強されていると思いますが、今も続いてる戦争ということで、一緒にご覧いただくのもいいかもしれません。
911テロ以降、私もそうなんですが、なんとなくアラブ人は悪のようになっていますが、この作品を観るとそうじゃないのかも?と思います。特にパレスチナ問題に関してはアラブ(パレスチナ)人のほうが大きな被害を受けているようです。テロ行為は許してはいけないとは思いますけどね。
ほんといつまで人間は争いを続けていくんでしょうかね。
大昔から殺戮が無い時代なんて無かったですものね。
でも…
そこで争いをしている人達は理屈では無いと思いますし、
何らかの事情や言い分が有るんだと思います。
更に攻められてる方は生きるか死ぬかでしょうから。
でもほんと戦争は無くならないんでしょう。
応援ぽち
大昔から殺戮が無い時代なんて無かったですものね。
でも…
そこで争いをしている人達は理屈では無いと思いますし、
何らかの事情や言い分が有るんだと思います。
更に攻められてる方は生きるか死ぬかでしょうから。
でもほんと戦争は無くならないんでしょう。
応援ぽち
今戦争について勉強中の娘の言葉です。
「貴方たちは、戦争をしていて、たくさんの人を殺して・・・いったい何を得ましたか。そして、その得たものは何ですか。」
彼らはいったい何と答えるのでしょうか。人々の想いが、願いが、力でねじ伏せられるとでも思っているのでしょうか。
応援4ポチ
「貴方たちは、戦争をしていて、たくさんの人を殺して・・・いったい何を得ましたか。そして、その得たものは何ですか。」
彼らはいったい何と答えるのでしょうか。人々の想いが、願いが、力でねじ伏せられるとでも思っているのでしょうか。
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この作品、近々観ようと思ってました。
今までにない題材ですよね。
パレスチナ問題をはじめ、多くの国で戦争や暴動が起こり、
多くの人々の血が流れています。
この様な作品を多くの国の多くの人々が観る事によって、
少しでも世界が変わってゆけば良いな、なんて思ったりしてます。
応援ポチ。
今までにない題材ですよね。
パレスチナ問題をはじめ、多くの国で戦争や暴動が起こり、
多くの人々の血が流れています。
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イスラエル占領下の町ナブルスを舞台に、自爆攻撃に向かう二人のパレスチナ人青年の苦悩と葛藤(かっとう)を描いた問題作。第78回アカデミー賞では、自爆攻撃の犠牲者遺族が外国語映画部門ノミネートから外すよう抗議があったなど、世界各国で上映され論争を引き起こした...
2008/06/20(金) | サーカスな日々
ァレどうなんですか。テロの声明ビデオをああいうテンションで撮ってるっていうのは...。
パラダイス・ナウposted with amazlet on 07.12.27アップリン...
2008/05/16(金) | ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ!



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