今回は、映画「生きる」
癌で余命幾ばくもないと知った初老の男性が、これまでの無意味な人生を悔い、最後に市民のための小公園を建設しようと奔走する姿を描いた黒澤明監督によるヒューマンドラマの傑作。市役所の市民課長・渡辺勘治は30年間無欠勤のまじめな男。ある日、渡辺は自分が胃癌であることを知る。命が残り少ないと悟ったとき、渡辺はこれまでの事なかれ主義的生き方に疑問を抱く。そして、初めて真剣に申請書類に目を通す。そこで彼の目に留まったのが市民から出されていた下水溜まりの埋め立てと小公園建設に関する陳情書だった……。責任を回避し、事なかれを良しとする官僚主義への批判や人生の価値に対する哲学がストレートに表現されてはいるが、志村喬の鬼気迫る迫真の演技が作品にみごとな説得力を与えている。
(allcinema online解説より)
リメイク特集最後は映画「生きる」。2007年9月9日に、テレビ朝日系列で松本幸四郎主演で、「黒澤 明 ドラマスペシャル 生きる」としてテレビドラマ化され放送された。(設定を現代にし登場人物やストーリーが変更されている)
また、映画「天国と地獄」は阿部寛、佐藤浩市の出演で「黒澤 明 ドラマスペシャル 天国と地獄」として2007年9月8日に放送された。(こちらも設定を現代にし、舞台は北海道に変更されている)
テレビドラマという様々な制約や、時代背景の違い、癌の告知や治療に関しての変化など様々な違いがある中でのリメイクであるため、これが「生きる」をリメイクする限界なのだろうと感じた。黒澤作品のリメイクというフィルターを外してみれば"生きることとは?"というメッセージは伝わってきたように思う。
さて、オリジナルの「生きる」に関してだが、1952年に公開された作品なので、癌告知に関してや、下水溜まりを埋め立てて公園を建設するという設定に、ピンと来ない方もいるかもしれない。が、ただ漠然と人生を過ごしてきた一人の人間が余命短いことを悟り、死ぬまでに何かしようと思い立つということに関しては、きっと多くの人が共感できるであろう。フランソワ・オゾン監督の「ぼくを葬る」(2005年)も余命を宣告された若い写真家が自分が生きた証を残すためにもがく姿を描いた作品だが、この2作品を見比べると、死ぬまでに何かを残したいという欲求は時代や民族を超え、きっと共通するものなのだろう。
余命を宣告されるとまではいわなくとも、尻に火がつかないと真剣にやらなかったりする事は多いのではないだろうか?余命を悟る恐怖と恐怖を超え何かを残したいという欲求を、主演の志村喬がまさに鬼気迫る演技で"これでもか!!"というほど観るものに問いかけてくる。あまりに強烈過ぎて上手く表現できないので、観た事のない方は実際にご覧下さい。黒澤作品に共通するテーマであるヒューマニズムの頂点ともいえる作品。
1月早々に入院した際に、病院で寝たきりの方を沢山目にし、今までに観たいろいろな「生きること」をテーマにした映画を思い出しながら大いに反省した。自堕落に生きることはやめようと思いながら、やはりしばらくすると甘えが出てくる。そんな自分を戒めるためにも、事あるごとにこれからも「生きる」を繰り返し見ていきたい。
皆さんの好きな「生きること」を題材にした映画を紹介していただけると幸いです。きっと私の観たことない映画もたくさんあるはずなので・・・
今回で、リメイク特集はひとまず終了です。お付き合いいただいた皆様ありがとうございました。またそのうちするかもしれませんが・・・
下のバナーをしていただけると、とてもうれしいです。
ついでにコメントやTBしていただけると、もっとうれしいです。よろしくお願いします。


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癌で余命幾ばくもないと知った初老の男性が、これまでの無意味な人生を悔い、最後に市民のための小公園を建設しようと奔走する姿を描いた黒澤明監督によるヒューマンドラマの傑作。市役所の市民課長・渡辺勘治は30年間無欠勤のまじめな男。ある日、渡辺は自分が胃癌であることを知る。命が残り少ないと悟ったとき、渡辺はこれまでの事なかれ主義的生き方に疑問を抱く。そして、初めて真剣に申請書類に目を通す。そこで彼の目に留まったのが市民から出されていた下水溜まりの埋め立てと小公園建設に関する陳情書だった……。責任を回避し、事なかれを良しとする官僚主義への批判や人生の価値に対する哲学がストレートに表現されてはいるが、志村喬の鬼気迫る迫真の演技が作品にみごとな説得力を与えている。
(allcinema online解説より)
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リメイク特集最後は映画「生きる」。2007年9月9日に、テレビ朝日系列で松本幸四郎主演で、「黒澤 明 ドラマスペシャル 生きる」としてテレビドラマ化され放送された。(設定を現代にし登場人物やストーリーが変更されている)
また、映画「天国と地獄」は阿部寛、佐藤浩市の出演で「黒澤 明 ドラマスペシャル 天国と地獄」として2007年9月8日に放送された。(こちらも設定を現代にし、舞台は北海道に変更されている)
テレビドラマという様々な制約や、時代背景の違い、癌の告知や治療に関しての変化など様々な違いがある中でのリメイクであるため、これが「生きる」をリメイクする限界なのだろうと感じた。黒澤作品のリメイクというフィルターを外してみれば"生きることとは?"というメッセージは伝わってきたように思う。
さて、オリジナルの「生きる」に関してだが、1952年に公開された作品なので、癌告知に関してや、下水溜まりを埋め立てて公園を建設するという設定に、ピンと来ない方もいるかもしれない。が、ただ漠然と人生を過ごしてきた一人の人間が余命短いことを悟り、死ぬまでに何かしようと思い立つということに関しては、きっと多くの人が共感できるであろう。フランソワ・オゾン監督の「ぼくを葬る」(2005年)も余命を宣告された若い写真家が自分が生きた証を残すためにもがく姿を描いた作品だが、この2作品を見比べると、死ぬまでに何かを残したいという欲求は時代や民族を超え、きっと共通するものなのだろう。
余命を宣告されるとまではいわなくとも、尻に火がつかないと真剣にやらなかったりする事は多いのではないだろうか?余命を悟る恐怖と恐怖を超え何かを残したいという欲求を、主演の志村喬がまさに鬼気迫る演技で"これでもか!!"というほど観るものに問いかけてくる。あまりに強烈過ぎて上手く表現できないので、観た事のない方は実際にご覧下さい。黒澤作品に共通するテーマであるヒューマニズムの頂点ともいえる作品。
1月早々に入院した際に、病院で寝たきりの方を沢山目にし、今までに観たいろいろな「生きること」をテーマにした映画を思い出しながら大いに反省した。自堕落に生きることはやめようと思いながら、やはりしばらくすると甘えが出てくる。そんな自分を戒めるためにも、事あるごとにこれからも「生きる」を繰り返し見ていきたい。
皆さんの好きな「生きること」を題材にした映画を紹介していただけると幸いです。きっと私の観たことない映画もたくさんあるはずなので・・・
今回で、リメイク特集はひとまず終了です。お付き合いいただいた皆様ありがとうございました。またそのうちするかもしれませんが・・・
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この記事へのコメント
思わず正座してみてしまいそうになるような雰囲気の作品です。時間のあるときにまたご覧下さい。
結構強烈ですよ。
結構強烈ですよ。
きっとみんなそんな風に生きてて、気がつくと子供もどんどん大きくなって・・・という感じなんでしょうね。日々の忙しさでなかなかそんなこと考える余裕ないし。
映画を観て、時々思い出せばいいかな〜と思います。
映画を観て、時々思い出せばいいかな〜と思います。
あ〜出てましたね。かじられて吸血鬼になってしまいました。あれから、彼女の歯は吸血鬼のまま、とんがっています
うそです(笑)
うそです(笑)
ようこそお越しくださいました。
人生の教科書のような映画です。志村喬さんってすごいですね。こんな演技観た事ないです。演技の神様が降りてきたような感じです。
またお越し下さい。
人生の教科書のような映画です。志村喬さんってすごいですね。こんな演技観た事ないです。演技の神様が降りてきたような感じです。
またお越し下さい。
こんにちわ!
この映画も時折話題になり
話は聞いていますがまだ
見たことのない映画です
重いテーマのこの映画
どんなに演じられ料理されているのか見てみたい気もします。
応援くり!
この映画も時折話題になり
話は聞いていますがまだ
見たことのない映画です
重いテーマのこの映画
どんなに演じられ料理されているのか見てみたい気もします。
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自分が余命を知らされたら、平常心でいられるだろうか・・
「生きる」とは、改めて考えると難しい。今は、ただ漠然と過ごしているのかもしれない。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアに、子役でキルステン・ダンストがでてますよね?
応援ポチ
「生きる」とは、改めて考えると難しい。今は、ただ漠然と過ごしているのかもしれない。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアに、子役でキルステン・ダンストがでてますよね?
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先日はブログにコメントありがとうございました(^^
この作品は生涯で出会える数多くの映画の中でも、
自分の中でとても重要な映画になりました。
「生きる」という普遍的なテーマをこれほどまでに真正面から描き、
心に訴えかける映画は今まで出会った事がありません。
時代が変わっても残されるべき名作だと思います。
この作品は生涯で出会える数多くの映画の中でも、
自分の中でとても重要な映画になりました。
「生きる」という普遍的なテーマをこれほどまでに真正面から描き、
心に訴えかける映画は今まで出会った事がありません。
時代が変わっても残されるべき名作だと思います。
死期を悟った人間が自暴自棄にならずどう生きたかという、重いテーマですが、前向きに生きなきゃと思える映画です。レンタルDVDありますので、一度ご覧下さい。
この黒澤明監督の「生きる」映画面白そうですね
人生のヒントをもらえそうな気がします。
レンタルあるかな!?
人生のヒントをもらえそうな気がします。
レンタルあるかな!?
2008/02/08(金) 23:39 | URL | ちびた #-[ 編集]
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