今回は、映画「es[エス]」
1971年、スタンフォード大学心理学部でひとつの実験(スタンフォード監獄実験)が行われた。それは公募で集まった人間を看守役と囚人役に振り分け、模擬刑務所内においてそれぞれ与えられた役割に従って行動させ、肩書きや役割が人間の行動に与える影響を調べるというもの。しかし、看守役の被験者は次第に支配的、攻撃的に、囚人役の被験者たちは受動的、服従的になっていき、ついには囚人役の何人かが重度の情緒不安定に陥り、当初2週間の予定だったこの実験は6日で中止となってしまった。以後、こうした実験は倫理的に問題が大きいために全面的に禁止されている。本作はこの有名な心理実験を基に描いた問題作。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督は、モントリオール国際映画祭にて最優秀監督賞を受賞。
スタンフォード大学心理学部ではある実験をするため、被験者となってくれる男性を公募した。集まった20名ほどの被験者は無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトと誰もが考えていた。しかし、実験が進むうち、「看守役」の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレートしていく。それに対して、「囚人役」は卑屈に服従するのみで、まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく……。(allcinema online解説より)
実際に行われた人体実験を元にした作品。看守と囚人というシチュエーションは多くの映画の設定として登場する。今作品は一般人が看守と囚人という役を与えられ、閉鎖された空間の中で次第に看守は看守の役割を過度に行い、囚人は次第に人格を破壊されていく。力を持ったものが、弱者の人格を否定し、言葉による暴力、辱め、虐待し最後は暴力行為へと次第にエスカレートしていく。こういった実験はその後行われなくなったということだが、子供達の間で起こるいじめの問題や、諸外国の収容所では同様の状況が起こっている。今作品は実験を全て正確に描いてはいない(脚色もある)が、弱者への虐待がどのように発生しエスカレートしていくかという過程は非常によく表現されていると思う。学校関係者の方にはぜひ観ていただきたい作品。
今作品と同様のシチュエーションは「グアンタナモ 僕達が見た真実」などの作品でも観ることができる。権力を持った人間の心理、抑圧された人間の心理をシリアスに描いた佳作である。
実際の実験に関しては関連事項をご覧下さい。非常に詳細に記載されています。
関連事項:
情況の囚人 ― 1971年”スタンフォード監獄実験”とは

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1971年、スタンフォード大学心理学部でひとつの実験(スタンフォード監獄実験)が行われた。それは公募で集まった人間を看守役と囚人役に振り分け、模擬刑務所内においてそれぞれ与えられた役割に従って行動させ、肩書きや役割が人間の行動に与える影響を調べるというもの。しかし、看守役の被験者は次第に支配的、攻撃的に、囚人役の被験者たちは受動的、服従的になっていき、ついには囚人役の何人かが重度の情緒不安定に陥り、当初2週間の予定だったこの実験は6日で中止となってしまった。以後、こうした実験は倫理的に問題が大きいために全面的に禁止されている。本作はこの有名な心理実験を基に描いた問題作。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督は、モントリオール国際映画祭にて最優秀監督賞を受賞。
スタンフォード大学心理学部ではある実験をするため、被験者となってくれる男性を公募した。集まった20名ほどの被験者は無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトと誰もが考えていた。しかし、実験が進むうち、「看守役」の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレートしていく。それに対して、「囚人役」は卑屈に服従するのみで、まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく……。(allcinema online解説より)
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実際に行われた人体実験を元にした作品。看守と囚人というシチュエーションは多くの映画の設定として登場する。今作品は一般人が看守と囚人という役を与えられ、閉鎖された空間の中で次第に看守は看守の役割を過度に行い、囚人は次第に人格を破壊されていく。力を持ったものが、弱者の人格を否定し、言葉による暴力、辱め、虐待し最後は暴力行為へと次第にエスカレートしていく。こういった実験はその後行われなくなったということだが、子供達の間で起こるいじめの問題や、諸外国の収容所では同様の状況が起こっている。今作品は実験を全て正確に描いてはいない(脚色もある)が、弱者への虐待がどのように発生しエスカレートしていくかという過程は非常によく表現されていると思う。学校関係者の方にはぜひ観ていただきたい作品。
今作品と同様のシチュエーションは「グアンタナモ 僕達が見た真実」などの作品でも観ることができる。権力を持った人間の心理、抑圧された人間の心理をシリアスに描いた佳作である。
実際の実験に関しては関連事項をご覧下さい。非常に詳細に記載されています。
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情況の囚人 ― 1971年”スタンフォード監獄実験”とは
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関連タグ : オリヴァー・ヒルシュビーゲル,
この記事へのコメント
人間は群れると性格変わりますからね〜。一人では何も出来なかったりするのに・・・
でも、誰も弱いから断れないんですよね。自信を持って大丈夫って言える人いないと思います。
でも、誰も弱いから断れないんですよね。自信を持って大丈夫って言える人いないと思います。
Whitedogさん、こんにちは!
弱者への虐待は、一人ではなかなかできないと思うんですよ。
この実験の場合は、看守という役割を与えられたから、
学校でのいじめは、バックに力のある子がいるから、
最初のうちは、やらされてるという言い訳があってやっているのが、
だんだん凶暴性を持って自らやってしまうんでしょうね。
人間の弱さ哀しさが見えます。
逆に人間の温か味を引き出すような研究をしてほしいですよね★
弱者への虐待は、一人ではなかなかできないと思うんですよ。
この実験の場合は、看守という役割を与えられたから、
学校でのいじめは、バックに力のある子がいるから、
最初のうちは、やらされてるという言い訳があってやっているのが、
だんだん凶暴性を持って自らやってしまうんでしょうね。
人間の弱さ哀しさが見えます。
逆に人間の温か味を引き出すような研究をしてほしいですよね★
脚色もあるようですが、実話です。これほどの結果(効果)は全く予想してなかったんでしょうね。この作品の監督が「ヒトラー 最期の12日間」という作品を撮っていますが、狂気の世界を描いた佳作です。ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツが見事です。
あこれは観ました!
コメが書ける(笑)
これって実話なんですよね〜
人間の心
思い込みの恐ろしさを
痛感しました
なんか最後のほう
どうなるか
(どうやって○○するか)
とても緊張しました
ポチ
コメが書ける(笑)
これって実話なんですよね〜
人間の心
思い込みの恐ろしさを
痛感しました
なんか最後のほう
どうなるか
(どうやって○○するか)
とても緊張しました
ポチ
2007/12/29(土) 19:20 | URL | ゆっき〜 #X.Av9vec[ 編集]
細かいところまで観ていると、人間の心の動きがものすごく良く描かれていると思います。
自分でも気づかないところで、看守達がとったような行動をしていないか?と自問自答しながら多くの人に観てもらいたい作品です。
自分でも気づかないところで、看守達がとったような行動をしていないか?と自問自答しながら多くの人に観てもらいたい作品です。
人間って自分より弱いものを見つけていじめたりする事で、自分の存在を確認したり、誇示したりする事があります。学校のいじめもどんどん陰湿で見えにくくなっているようで悲しいですね。
人間は怖いです。
人間は怖いです。
人間の内面を描いたとっても重たい内容の映画ですね。
応援クリック!!!
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人間が実権や主導権、を握る強者は
どんどんと凶暴化していくさま
が描かれていましたが
そんな心理状態が怖い映画でしたね!
応援くり!
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が描かれていましたが
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