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外国映画 ミステリー&サスペンス

ここでは、「 外国映画 ミステリー&サスペンス」 に関する記事を紹介しています。
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掲示板はご自由にお使いください。お好きなテーマをあげていただいても結構です。
メンテナンスや記事の更新などのお知らせも、こちらでさせていただきます。
今回は、映画「シックス・センス」

小児精神科医の第一人者マルコム(ブルース・ウィリス)はある晩、妻アンナ(オリヴィア・ウィリアムス)と自宅にいたところを押し入ってきた10年前に治療した患者のヴィンセントに撃たれた。ヴィンセントは彼を撃つと自殺し、この事件は彼の魂に拭いがたい傷を残した……。
シックス・センス(1999) - goo 映画

上映時間    107分
製作国      アメリカ
公開情報    劇場公開(東宝東和)
初公開年月   1999/10/
ジャンル     サスペンス/ドラマ
監督       M・ナイト・シャマラン
製作       フランク・マーシャル キャスリーン・ケネディ バリー・メンデル
製作総指揮   サム・マーサー
脚本       M・ナイト・シャマラン
撮影       タク・フジモト
音楽       ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ブルース・ウィリス ハーレイ・ジョエル・オスメント トニ・コレット オリヴィア・ウィリアムズ
トレヴァー・モーガン ドニー・ウォールバーグ グレン・フィッツジェラルド ミーシャ・バートン
M・ナイト・シャマラン 他

シックス・センス コレクターズ・エディションシックス・センス コレクターズ・エディション
(2005/03/02)
ブルース・ウィリス

商品詳細を見る


「この映画にはある秘密があります、まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい」

こんな言葉から劇場公開時の上映はスタートします。上映前の宣伝から、この部分をクローズアップして活動が行われ、上映の際も、この言葉で念を押す徹底ぶりです。この記事でも、あえてオチには触れませんが、映画「アザーズ」と同じオチです。

sixthsense2.jpg

では、なぜ「シックス・センス」の方が高い評価を受けるのでしょう? 作品そのものが、ホラー映画としての触れ込み以上に、感動できる作品として受け入れられたことが、広く支持を受ける理由の一つだと思います。

ただ、感動できる作品は数多くあり、それだけではそんな作品の一つで終わってしまうのですが、巧みに張り巡らされた結末への伏線が、一度観ただけでは気づかず、何度も観てしまう面白さを演出しています。全てが計算だとすれば、シャマラン監督の才能は天才的とさえ思えますが、おそらく偶然もあったでしょう。偶然が新しい疑問をよぶのは、「マルホランド・ドライブ」なども同様で、つい、辻褄の合わないところをあわせるために深みにはまっていきます。

sixthsense1.jpg

冒頭から、次々と伏線が登場するので、目を離すことが出来なくなります。ただ、この作品の上手い所は、全ての伏線に気づかなくても、結末で驚ける点にあります。ある程度の伏線が分かると、結末のドッキリにつなげる事のできる展開が、より多くの人から支持される要因のように思います。

この作品のテーマは、"死後の世界、死者との交流を通じて自己を確立する、家族愛"などになりますが、これは前作の「翼のない天使」で描かれたテーマとほぼ同じです。(死者との直接の交流がないだけ)
結局、高い支持を受けることになったこの作品でも、シャマラン監督の描きたかったことは同じで、手法をより徹底し、より多くの観客の心を惹きつける作品作りに徹底したことが成功につながったと言えます。

それに加え、今回の作品では、メインで登場する出演者の演技も高く評価されています。いろんな要素が重なり、作品自体が高い評価を受けることにつながりました。オチが全てではなく、そこまでの道のりにこそ本当の面白さのある作品です。

sivthsense3.jpg

数多くの伏線をまとめたサイトがあります。とても面白いので、作品をご覧になったことのある方はのぞいてみて下さい。あげるとキリがないので、こちらにお任せします。(笑)
作品をご覧になったことのない方は、まずはレンタル店へ
「シックス・センス」の謎に迫る



おまけ:
出たがりのシャマラン監督、この作品では、主人公の少年を診察するお医者さん役として出演しています。

M・ナイト・シャマラン監督最新作 映画「ハプニング」公式サイト

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今回は、映画「L.A.コンフィデンシャル(1997)」

53年末、L.A.。ダウンタウンのナイト・アウル・カフェで6人の男女が惨殺された。ロス市警は捜査を開始、事件の背景に、白ユリの館というハリウッドの有名女優に似せた娼婦たちを擁する秘密売春組織の存在が浮かぶ。女性に暴力をふるう男を許さない熱血漢バド・ホワイト刑事(ラッセル・クロウ)は、高級娼婦リン(キム・ベイシンガー)に接近するが、いつしか彼女と恋に落ちる。一方、野心家で出世のためには手段を選ばないエド・エクスリー警部補(ガイ・ピアース)は、おのれの方針に従って捜査を続けるがバドと対立し…
L. A.コンフィデンシャル(1997) - goo 映画

上映時間    138分
製作国      アメリカ
公開情報    劇場公開(ヘラルド)
初公開年月   1998/07/
ジャンル     ミステリー/犯罪
監督       カーティス・ハンソン
製作       アーノン・ミルチャン カーティス・ハンソン マイケル・ネイサンソン
原作       ジェームズ・エルロイ
脚本       ブライアン・ヘルゲランド カーティス・ハンソン
撮影       ダンテ・スピノッティ
音楽       ジェリー・ゴールドスミス
出演
ラッセル・クロウ ガイ・ピアース ケヴィン・スペイシー ジェームズ・クロムウェル キム・ベイシンガー
ダニー・デヴィート デヴィッド・ストラザーン ロン・リフキン マット・マッコイ ポール・ギルフォイル
サイモン・ベイカー=デニー 他

L.A.コンフィデンシャル 製作10周年記念 (初回生産限定版)L.A.コンフィデンシャル 製作10周年記念 (初回生産限定版)
(2008/06/13)
ラッセル・クロウガイ・ピアース

商品詳細を見る


ジェームズ・エルロイのLA四部作の一つである同名小説を見事(?)な脚色で映画化(1997年アカデミー脚色賞を受賞)した作品。エルロイ原作の映画化は、最近では「ブラック・ダリア」がブライアン・デ・パルマ監督で映画化されましたが、全く精彩を欠いた作品になったのが残念でした。

アメリカが最も華やかな時代だった1950年代、ハリウッドの映画産業もまた華やかな頃でした。そんな華やかさの裏を描いた作品ですが、当時ほとんど無名だったラッセル・クロウ(「インサイダー (1999)」、「グラディエーター (2000)」)とガイ・ピアース(「メメント (2000)」)ですが、ラッセル・クロウを主演に抜擢した理由は、"無名だったから"だとか・・・ 観客に先入観を与えたくなかったというのが理由だったそうですが、ギャラが安かったのも理由の一つかもしれません。いずれにしても、作品にとっても、ラッセル・クロウにとっても非常にお得で転機になったキャスティングであったのは間違いありません。

今ではすっかり演技派として定着したラッセル・クロウですが、この作品ではアルド・レイ(1950年代に「真昼の欲情」、「雨に濡れた欲情」、「俺たちは天使じゃない」などに出演した俳優)を役作りのモデルにしたそうで、撮影中も写真を持ち歩いていたそうです。
9550.jpg
ちなみにこんな方です。アルド・レイ(Aldo Ray) 
濃い胸毛がチャームポイント(?)

共演のガイ・ピアースも同様に、ガイ・マディソン(「フェザー河の襲撃」など、50年代に西部劇で活躍。1953年ゴールデングローブ、ベスト・ウェスタン・スター賞を受賞。「原始怪獣ドラゴドン (1956)」なんてのにも出演)を役作りのモデルにしたそうです。(この写真はこの作品でのイメージとは少し違うかも?)
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この二人が全く対照的な性格に描かれ、対立を繰り返しますが、二人が惹かれるのがキム・ベイシンガー扮する高級娼婦リンですが、アカデミー助演女優賞を受賞しました。なぜ?という声もありますが、あの艶っぽさだけでも授賞理由にしていいような気がしますが・・・ だめですか?
84047_01_01_02.jpg
そのまんま、というか、はまり役だと感じたのは私だけではないはず・・・

一応ミステリー作品なので、内容については触れません。DVDはレンタル化されていないはず(VHSはレンタル有)なので、6月に久しぶりに出たリニューアル版DVDを長い間待っていたファンの方も多いと思います。カーティス・ハンソン監督は、実は原作が嫌いだったなど、監督、スタッフ、キャストによる音声解説はとても面白いので、一度ご覧ください。



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関連タグ : カーティス・ハンソン,

今回は、映画「題名のない子守唄」

北イタリアのトリエステにやって来た異国の女イレーナが、金細工の工房を営むアダケル家のメイドに雇われる。それは周到に策を講じて手に入れた念願の職場だった。完璧な仕事ぶりですぐに主人夫妻の信頼を得ると、最初こそ手を焼いていた彼らの4歳になる一人娘テアの心も確実に掴むのだった。しかし、テアを慈しむイレーナの本当の目的を知るものは誰もいない。さらに、忌まわしい過去の黒い影が忍び寄る。
題名のない子守唄 - goo 映画

上映時間    121分
製作国      イタリア
公開情報    劇場公開(ハピネット)
初公開年月   2007/09/15
ジャンル     ドラマ/ミステリー/サスペンス
監督       ジュゼッペ・トルナトーレ
製作総指揮   ラウラ・ファットーリ
脚本       ジュゼッペ・トルナトーレ マッシモ・デ・リタ
撮影       ファビオ・ザマリオン
美術       トニーノ・ゼッラ
衣装       ニコレッタ・エルコーレ
編集       マッシモ・クアッリア
音楽       エンニオ・モリコーネ

出演
クセニア・ラパポルト ミケーレ・プラチド クラウディア・ジェリーニ ピエラ・デッリ・エスポスティ
アレッサンドロ・ヘイベル クララ・ドッセーナ アンヘラ・モリーナ マルゲリータ・ブイ
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ 他

題名のない子守唄題名のない子守唄
(2008/05/30)
ピエラ・デッリ・エスポスティクラウディア・ジュリーニ

商品詳細を見る


映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督最新作です。鑑賞後の感想は、"サスペンス撮っても上手いのね〜"。お見事な作品です。

映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を監督したのが33歳、前作「マレーナ」から6年ぶりの作品となる今作は、初(?)のサスペンス色の強いドラマです。ということで、何も知らずに観る方がよいと思うのですが、少しだけ…

前作の「マレーナ」ではモニカ・ベルッチをブレイクさせるほど存在感の強い作品でしたが、これまでどちらかというと男性や子供が主人公の作品の多かったジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品ですが、今回は完全に一人の女性にスポットを当てた作品です。

インタビューで、"女性を描くのが下手"、"女性が嫌いなのでは?"と批評家からさんざん酷評されていたと語っているトルナトーレ監督ですが、「ニュー・シネマ・パラダイス」でのトトの母親(いかにもイタリアのお母さん)の描き方など、個人的には好きでした。また、「私の人生の最大の愛の対象は、女性と映画なんですから」と、まさに「ニュー・シネマ・パラダイス」の主人公のようなことを語っています。

今回の作品の着想は、ある新聞記事だったそうで、「彼女は、自分が産んだ子どもを、他人に売り渡した。それで罪に問われたのでした。私は、もし彼女が逮捕されなかったらどうなっていたか、ずっと想像していました。彼女は、お金と引き換えに手放したわが子に、どんな感情を抱いていたのか? その後、彼女の心にどんな変化が現れたのか?」と語っていますが、これを読むと、この作品は"あ〜、なるほど…"となります。

題名のない子守唄1

主人公を演じるクセニア・ラパポルトは、ロシア生まれの舞台俳優ですが、ほぼ無名に近い女優さんのようで、キャスティングにあたっては、"無名で演技が抜群に上手く、しかも母親"という、トルナトーレ監督の考える主人公の理想像に最も近かったそうです。実際、抜群に存在感のある女優さんでした。

ファーストカットから、"え?"という、これまでのトルナトーレ監督作品とは異なるイメージから始まり、頻繁に挿入されるフラッシュバックが物語の伏線となっていきますが、物語が進むにつれ、「イースタン・プロミス」や、「サラエボの花」と同様に、東欧諸国の女性たちが抱える悲しい現実が次第に見えてきます。

悲しい物語ですが、さすがトルナトーレ監督らしく、素敵なラストシーンが待っています。「ニュー・シネマ・パラダイス」のように大きな感動が待っている訳ではありませんが、「今度の映画では、一度は否定した母性という感情を取り戻そうとしてあがく女性の姿を描きたかったんです」という監督の考え通りの素敵な作品です。



ジュゼッペ・トルナトーレ監督 インタビュー

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今回は、映画「激突」

デビッド・マン(デニス・ウィーバー)は、知人から借金を取りたてるために、高速伝いにカルフォルニア州を南に向っていた。その途中、40トンタンク・ローリーに道をはばまれたマンは、アクセルを踏んでタンク・ローリーを追い抜いた。これが事件の発端だった。タンク・ローリーは轟音をたてて抜きかえすとデビッドの車すれすれにまわり込み、再び前方をふさいだ。
激突!(1972) - goo 映画

上映時間     90分
製作国      アメリカ
公開情報     劇場公開(Uni=CIC)
初公開年月   1973/01/
ジャンル     サスペンス
監督       スティーヴン・スピルバーグ
製作       ジョージ・エクスタイン
原作       リチャード・マシスン
脚本       リチャード・マシスン
撮影       ジャック・A・マータ
音楽       ビリー・ゴールデンバーグ
出演
デニス・ウィーヴァー キャリー・ロフティン エディ・ファイアストーン ルー・フリッゼル ルシル・ベンソン
ジャクリーン・スコット 他

激突! スペシャル・エディション激突! スペシャル・エディション
(2006/04/01)
デニス・ウィーバー

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スピルバーグ監督の作風の特徴ともいえる"恐怖"を、前面に押し出した作品です。運転される方は誰でも経験があると思いますが、前があまりにのろかったり、後ろにぴったり張り付かれるととても嫌なものですが、この作品を観るともっと嫌になります。

デニス・ウィーヴァーのほぼ一人芝居ですが、犯人の顔や異常なまで執念深く追い続ける理由などを最後まで一切明かさず、巧みなカットで大型トレーラーそのものが意思を持った怪物のように演出している点にこの作品の魅力があります。クライマックスの断末魔の悲鳴のような音はまさにという感じです。

リチャード・マシスンの短編小説を映像化した、1971年製作のアメリカ合衆国の単発テレビドラマ(日本でいうと、火曜サスペンス劇場?)。もともとテレビ放映用に製作された作品ですが、日本やヨーロッパでは劇場公開され、1973年に第1回アボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリを受賞しました。故意か偶然かはわかりませんが、スタッフが移りこんでしまっているシーンもあり、有名な電話ボックスのシーンでは、スピルバーグ本人(?)とカメラマンも写ってしまっています(電話ボックスの最初のカット)。

車をはじめ物に生命があるかのように描かれた作品はたくさんあり、車だと、スティーヴン・キング原作、ジョン・カーペンター監督の「クリスティーン」が有名です。(こちらは特殊効果を使い、車の生き物度をよりアップさせてはいますが…)次回は、車を特異な形でシンボリックしたデヴィッド・クローネンバーグ監督の「クラッシュ」をご紹介します。

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今回は、映画「レクイエム・フォー・ドリーム」

コニー・アイランドの寂れた海岸。孤独な未亡人サラ(エレン・バースティン)は、定職につかない一人息子ハリー(ジャレッド・レト)とアパートで暮らしている。家に閉じこもってテレビを観るだけのサラに、ある日、ダイエット番組から挑戦者として出演依頼の電話がかかってくる。かつての美しさを取り戻すためにサラはダイエットを開始するが、ダイエット薬に依存しすぎて中毒となる。一方、ハリーは、新しい恋人のマリオン(ジェニファー・コネリー)と、将来の幸福という夢について語る日々。やがて彼らは、友人タイロン(マーロン・ウェイアンズ)の導きにより、麻薬の売人を始める。
レクイエム・フォー・ドリーム(2000) - goo 映画

上映時間    102分
製作国      アメリカ
公開情報    劇場公開(ザナドゥー)
初公開年月   2001/07/07
ジャンル     ドラマ/サスペンス
監督       ダーレン・アロノフスキー
製作       エリック・ワトソン パーマー・ウェスト
製作総指揮   ボー・フリン ステファン・シムコウィッツ ニック・ウェクスラー
原作       ヒューバート・セルビー・Jr 『夢へのレクイエム』(河出書房新社刊)
脚本       ヒューバート・セルビー・Jr ダーレン・アロノフスキー
撮影       マシュー・リバティーク
編集       ジェイ・ラビノウィッツ
音楽       クリント・マンセル
演奏       クロノス・カルテット
出演
エレン・バースティン ジャレッド・レトー ジェニファー・コネリー マーロン・ウェイアンズ
クリストファー・マクドナルド ルイーズ・ラサー キース・デヴィッド ショーン・ガレット ディラン・ベイカー 他

レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版
(2004/06/25)
ジャレッド・レト

商品詳細を見る

原作のヒューバート・セルビー・Jrが脚本にも参加し、「Π」で1998年サンダンス映画祭最優秀監督賞や1999年インディペンデント・スピリット賞初脚本賞受賞を受賞したダーレン・アロノフスキーが様々な映像技術を駆使し、薬物依存を他にない形で映像化した作品。

薬物使用のシーンはヒップホップ・モンタージュ(監督自らの表現)という、1秒足らずの短いカット(薬物、注射器、血流、瞳孔拡大)をたたみかけ、禁断症状は、スノーリ・カム(俳優の体に固定し、表情を追い続ける撮影方法)を使用するという表現方法を用い、物語が進むにつれ、間隔がどんどん短くしていくことで依存症の進行を表現しています。特に画期的な技術を使っているわけではないのですが、使用方法はかなり独創的で攻撃的です。

4人の薬物中毒者(うち一人はダイエット薬の依存症)の物語ですが、お互いを思いあっているようで、実は心の奥まで届かない親子、恋人同士の関係や孤独感を紛らわすための薬物使用がどんどん依存症に変わり、残酷な結末を迎えます。「ドラッグ・ストア・カウボーイ」、「トレイン・スポッティング」、「裸のランチ」など様々な薬物中毒を描いた作品がありますが、かなり悲惨な結末です。4人とも死んでしまうわけではなく、生き続けるのですがそれは地獄のような状況がずっと続いていくことになります。

心の闇を埋めるために何かに熱中し、いつしかそれに依存するようになり、心の闇をさらに広げてしまうというのは薬物依存に限った話ではありません。クライマックスの表現により、R-15指定にされてしまったそうですが、未成年者にも観てほしい気がします。気づいたときには手遅れなのが依存症です。ドラッグに限らず、アルコール、タバコ、コーヒー、ジャンクフードなど、実際は心の闇やストレスが原因の方が多いのかもしれません。本人の自覚ですべて克服できるわけではないので、そこが問題なんですが…

映像も強烈ですが、音楽やノイズもかなり凝ってます。5.1サラウンドシステムで鑑賞できる方はぜひお試しください。

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