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外国映画 文芸&伝記

ここでは、「 外国映画 文芸&伝記」 に関する記事を紹介しています。
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今回は、映画「ラストエンペラー(1987)」

1950年、ハルビン駅では次々と中国人戦犯たちが送りこまれていった。800人を越えるその人の中には“清朝最後の皇帝"--愛新覚羅溥儀(ジョン・ローン)の顔もあった。彼は人目を避けてトイレに入り手首を切った。様ざまな過去が彼の脳裏をよぎった--まだ何もわからぬ幼少(リチャード・ヴゥ)の頃、光緒帝は帰らぬ人となり、実質的支配者だった西太后(リサ・ルー)は、溥儀を紫禁城に迎え、皇帝にと考える。紫禁城での生活は、外へ出ることは禁じられ、心の支えは乳母(イエード・ゴー)だけだった…
ラストエンペラー(1987) - goo 映画

上映時間    163分
製作国     イタリア/イギリス/中国
公開情報    劇場公開(松竹富士)
初公開年月   1988/01/
ジャンル     歴史劇
監督       ベルナルド・ベルトルッチ
製作       ジェレミー・トーマス
脚本       ベルナルド・ベルトルッチ マーク・ペプロー エンツォ・ウンガリ
撮影       ヴィットリオ・ストラーロ
特殊効果    ジノ・デ・ロッシ
音楽       坂本龍一 デヴィッド・バーン スー・ソン
出演
ジョン・ローン ジョアン・チェン ピーター・オトゥール 坂本龍一 デニス・ダン ヴィクター・ウォン
高松英郎 マギー・ハン リック・ヤン ヴィヴィアン・ウー ケイリー=ヒロユキ・タガワ 他

ラストエンペラー ディレクターズ・カット (初回生産限定版)ラストエンペラー ディレクターズ・カット (初回生産限定版)
(2008/06/13)
ジョン・ローンピーター・オトゥール

商品詳細を見る

この作品が公開された当時、予備校に通っていました。なんとなく観に行ったのですが(多分、世界史の勉強になるかも?という単純な発想だったような…)、なんとも言えない壮大さと、淫靡さと、悲しさに魅了され、以後何度も観ることになってしまいました。

溥儀の著書「わが半生」をベースに、家庭教師だったレジナルド・ジョンストンの著書「紫禁城のたそがれ」をあわせて脚色された作品ですが、この「わが半生」、かなりボリュームのある自伝ですが、受験勉強もそっちのけで読んでました。

PDVD_004.jpg

その年のアカデミー賞ではノミネートされた9部門(作品賞、監督賞、撮影賞、脚色賞、編集賞、録音賞、衣裳デザイン賞、美術賞、作曲賞)全てで受賞し、坂本龍一が音楽、出演をしたこともあり日本でもヒットしました。

西洋人の視点で製作されたこともあり、言葉はすべて英語(日本人と中国人の会話もほぼすべて英語)、溥儀はあくまで犠牲者で、坂本龍一の演じた甘粕正彦も悪役として描かれた感がありますが、実際に甘粕氏を知る人によると、もっと心の広い方だったという話もあります。当初、大島渚氏に打診をしたそうですが断られ、音楽を担当することになっていた坂本龍一が急遽演じることになったそうです。

PDVD_009.jpg

この作品は、溥儀の生涯を中心に、"自由への渇望"をテーマに描かれていますが、有名なテーマ曲同様に記憶に残っているのが「Rain」という曲です。溥儀の第2婦人が離婚を申し出て、雨の中を飛び出していくシーンで使用されてるのですが、音楽とともにとても記憶に残っているシーンです。この作品の音楽は坂本龍一、デヴィッド・バーン、スー・ソンの3名が関わっていて、東洋と西洋の融合した音楽になっています。


坂本龍一:Rain

ラスト・エンペラーラスト・エンペラー
(1995/05/31)
サントラデビッド・バーン

商品詳細を見る

今回、ディレクターズカットとしてリニューアDVDが発売されましたが、日本での公開の際、ベルトルッチ監督に無断でカットした、南京大虐殺や731部隊に関するニュース映画を観るシーンも含めた219分の全長版になっています。レンタルDVDに関しては今回のバージョンと同内容のものがあるはずなので、レンタル店によっては置いているかもしれません。(今は日本公開版しかないかも…)

主演のジョン・ローンですが、この作品の前にマイケル・チミノ監督の「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(共演はミッキー・ローク)に出演していますが、これも好きな作品です。デヴィッド・クローネンバーグ監督の「エム・バタフライ」にも出演しましたが、しばらく出演作に恵まれませんでした。最近では「ラッシュアワー2」や「ローグ・アサシン」などに出演し、また映画で観れるようになったので、ちょっと嬉しいです。

「東京裁判」というドキュメンタリー映画がありますが、これには本物の溥儀が証人として証言台に立っているシーンがあります。後に、あの証言はすべてが本当ではないと語ったそうです。非常に長い(277分)ドキュメンタリーですけどね・・・ レンタルDVDもありますよ。
東京裁判東京裁判
(2004/08/04)
東京コンサーツ

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今回は、映画「モンゴル」

12世紀、部族間の争いが絶えないモンゴルで、小部族を率いるイェスゲイの息子テムジンは9歳にして未来の花嫁ボルテと将来を約束する。が、その矢先、他部族に父を毒殺されてしまう。後ろ盾を失い、かつての父の部下にも裏切られ逃亡生活を余儀なくされるが、少年ジャムカに救われ2人は兄弟の誓いを立てる。やがて成人したテムジンはボルテを妻に迎えるが、喜びも束の間、仇敵メルキト族に略奪されてしまう。
モンゴル - goo 映画

上映時間    125分
製作国      ドイツ/カザフスタン/ロシア/モンゴル
公開情報    劇場公開(ティ・ジョイ=東映)
初公開年月   2008/04/05
ジャンル     歴史劇/ドラマ/アクション
監督       セルゲイ・ボドロフ
脚本       セルゲイ・ボドロフ
撮影       セルゲイ・ボドロフ ロジェ・ストファーズ
音楽       トゥオマス・カンテリネン
出演
浅野忠信 スン・ホンレイ アマデュ・ママダコフ クーラン・チュラン 他

mongol1.jpg  mongol2.jpg  mongol3.jpg

この作品は若き日のチンギス・ハン(テムジン)の物語ですが、大胆な歴史解釈、壮大なモンゴルのロケーション、あえてファンタジーにしてしまったクライマックスの合戦シーン(刀、そんなに切れんやろ!?とツッコみたくなったりもしましたが・・・)など見応え十分でした。公開前のニュースなどでもよく耳にしましたが、主演を務めた浅野忠信さんの俳優としてのポテンシャルの高さ、瞬発力の際立った作品のように思います。全編モンゴル語、オールモンゴルロケという日本人俳優として決してやりやすい環境ではなかったと思いますが見事にモンゴル人に同化しているように見えました。映画「座頭市」などで、見事な殺陣を披露していたので楽しみにしていましたが、今回は馬術なども加わり、さらに殺陣の幅を広げたように思います。

この作品は、チンギス・ハン(テムジン)をモンゴルの英雄として最後まで描いているので、観ていてとても楽でした。こういう作品の場合に、よく言われるのが史実との比較でしょうがこだわらず、この作品で描かれるチンギス・ハン像を受け入れる事が作品を楽しむポイントのように思います。誠実で、かっこいいヒーロー像、最近スクリーンで観ていなかったような気がします。久しぶりにこういうヒーローを観たので非常にスッキリした気がします。

この作品で面白かったのは、事あるごとに、"モンゴル人は・・・"というモンゴル人はこうあるべきというフレーズが登場します。印象に残ったのは、"モンゴル人は、子供を殺さない"、"モンゴル人は、妻(女)のために戦わない"、"モンゴル人は、雷を恐れる"などなど。物語の伏線になっているものもあり、作品のメッセージのようなものもあり、注意しながらご覧いただくと面白いと思います。

"モンゴル人は、子供を殺さない"はずだったのが、部族の対立が激化し女子供が無差別に殺されるようになったという台詞がありました。これは、まさに現代の世界を見るようです。無関係の市民を巻き込む戦争をしない、こんな簡単で当たり前のルールを守れない今の世の中はやっぱりおかしいと思います。この作品のチンギス・ハンが守り続けたルールを、今一度見直す必要があるように思います。この作品から、そんなメッセージを感じました。

かっこいいヒーロー像、かっこいい浅野忠信だけでも観て損はない様に思います。アカデミー外国語賞ノミネートで注目を浴び、日本でも公開が決まりましたが、公開されて本当に良かったと思います。素敵な作品を観れなくなる所でした。

続編が製作されるかも?というニュースもありますが、この作品は続けて欲しいと思います。
セルゲイ・ボドロフ監督『モンゴル』続編を示唆
浅野忠信、モンゴル語に再挑戦か!「モンゴル」初日に続編出演快諾

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関連タグ : セルゲイ・ボドロフ,

今回は、映画「エディット・ピアフ 〜愛の賛歌〜」

1915年にパリのベルヴィルで生まれたエディットは幼くして両親と生き別れ、祖母が営む娼館に身を寄せる。一度は失明したものの奇跡的に回復し、後に大道芸人の父に引き取られ、日銭を稼ぐためにストリートで歌っているところを、名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレに認められ、その歌声から“ピアフ(雀)”と名づけられる。やがて世界的なスター歌手となった彼女は生涯最愛の恋人マルセルと出会うのだった…。
エディット・ピアフ 〜愛の賛歌〜 - goo 映画

上映時間   140分
製作国     フランス/イギリス/チェコ
公開情報   劇場公開(ムービーアイ)
初公開年月  2007/09/29
監督      オリヴィエ・ダアン
製作      アラン・ゴールドマン
脚本      オリヴィエ・ダアンイザベル・ソベルマン
撮影      永田鉄男
美術      オリヴィエ・ラウー
衣装デザイン マリット・アレン
編集      リシャール・マリジ
音楽      クリストファー・ガニング
出演
マリオン・コティヤール シルヴィー・テステュー パスカル・グレゴリー エマニュエル・セニエ
ジャン=ポール・ルーヴ ジェラール・ドパルデュー クロチルド・クロ ジャン=ピエール・マルタンス 他

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)
(2008/02/22)
ジェラール・ドパルデュー、カトリーヌ・アレグレ 他

商品詳細を見る

映画の神様、演技の神様が降りてきた作品です。伝記物では、いかに本人に似ているかが、作品の良し悪しに大きな影響を与えるように思いますが、この作品でのマリオン・コティヤールの演技も素晴らしい演技といえるのではないでしょうか?子役2人の後を演じきった迫真の演技だけでも見る価値は十分あると思います。
この作品で描かれているのは、エディット・ピアフの生涯のほんの一部分です。歌への情熱、愛する人への思いにスポットが当てられていますが、戦時中の活動や、彼女が見出した多くの才能についてはほとんど描かれていません。彼女の名前と、"愛の賛歌"は知っているけど・・・という方は伝記や記録映画をご覧になるのもいいかもしれません。48歳という若さでこの世を去りましたが、1本の映画では描ききれないほど波乱に満ちた生涯です。この作品では、時間軸が前後して描かれている事もあり、鑑賞に際してはエディット・ピアフの生涯を簡単に知っておいたほうが良いかもしれません。
参考:エディット・ピアフ(Wikipedia)

フランス語の映画ですが、あまりフランス映画っぽくないので、フランス映画は苦手という方も鑑賞しやすいと思います。

関連情報:
マリオン・コティヤールが主演女優賞を獲得 click
「エディット・ピアフを知らなかった」、アカデミー主演女優賞のコティヤール click
アカデミー賞3冠、フランス映画に変貌の波? click
Edith Piaf - Hymne à l'amour(You Tube) click

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関連タグ : オリヴィエ・ダアン,

「潜水服は蝶の夢を見る」

病院のベッドで目を開けたジャン=ドーは、自分が何週間も昏睡状態だった事を知る。そして身体がまったく動かず、唯一動かすことができるのは左目だけだという事も。ジャン=ドーは雑誌「ELLE」の編集者で、三人の子どもの父親だった。彼は言語療法士の導きにより、目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。やがて彼はそのまばたきで自伝を書き始めた。その時、彼の記憶と想像力は、動かない体から蝶のように飛び立った…。潜水服は蝶の夢を見る - goo 映画

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上映時間     112分
製作国      フランス/アメリカ
公開情報    劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月   2008/02/09
監督       ジュリアン・シュナーベル
製作       キャスリーン・ケネディ ジョン・キリク
製作総指揮   ジム・レムリー ピエール・グルンステイン
原作       ジャン=ドミニク・ボビー 『潜水服は蝶の夢を見る』(講談社刊)
脚本       ロナルド・ハーウッド
撮影       ヤヌス・カミンスキー
美術       ミシェル・エリック ロラン・オット
衣装       オリヴィエ・ベリオ
編集       ジュリエット・ウェルフラン
音楽       ポール・カンテロン

大切なのは、「想像力」、そう再認識させられました。どんな状況にあっても「想像力」を持ち続ければ自分を解放できる。「想像力」は生きる力。料理を作る、絵を描く、スポーツをする、映画を観る、仕事をする、何をするにも「想像力」は必要です。「希望」は困難な状況に陥ると簡単に壊れてしまいますが、「想像力」は無限です。「想像力」があれば、どんな事もでき、どんな人間にもなることができます。たとえ肉体の自由を奪われても、「想像力」だけは失わないようにしたい、と書くのは簡単ですが・・・

第80回アカデミー賞で監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞にノミネートされました。惜しくも受賞は逃しましたが、きっと運が悪かったのでしょう。素晴らしい作品だと思います。久々に、涙腺が緩みっぱなしでした。112分間、皆さんの想像力を使って、主人公になりきってみてください。そして、主人公の思いを感じてください。

多分、もうしばらく上映していると思いますが(これから公開される映画館もあります)、都合のつく方は、劇場へ足をお運び下さい。あの美しい映像は、ぜひ劇場で体験していただきたいと思います。都合のつかない方は、そのうち、DVDが発売になると思いますので、またその時にあらためてご紹介したいと思います。

主人公ジャン=ドミニク・ボビーが、左目のまばたきで綴った原作。映画では描ききれなかった思いがたくさん詰まっています。

潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】
(2008/07/04)
マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ 他

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DVDは7月4日発売、レンタル開始です


潜水服は蝶の夢を見る潜水服は蝶の夢を見る
(1998/03/05)
ジャン=ドミニック ボービー

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今回は、映画「夜になるまえに

 キューバ出身の亡命作家レイナルド・アレナスが死の直前に綴った自伝を基に、「バスキア」で監督デビューを果たしたジュリアン・シュナーベルが映画化。その波乱に満ちた生涯を力強く描く。主人公アレナスを「海を飛ぶ夢」のハヴィエル・バルデムが渾身の力で演じアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞にノミネートされた。1943年、キューバに生まれたアレナスは詩に夢中になり、カストロによるキューバ革命の熱狂を経て、20歳で作家としてデビューをはたす。が、カストロ独裁政権下では、芸術家、しかもホモセクシャルであるアレナスは激しい迫害の対象となってしまう……。(allcinema online解説より)
夜になるまえに【廉価2500円版】夜になるまえに【廉価2500円版】
(2007/03/02)
ハビエル・バルデム、ジョニー・デップ 他

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伝記物は好きで沢山鑑賞しているが、今作もかなり波乱万丈の物語である。伝記物の魅力は、一人の人間が、どのように生き、どのように感じたかという事を作品を観る事で疑似体験ができることにある。自分自身の人生との乖離が大きいほど、刺激的であり、魅力的に感じる。はちゃめちゃに生きるのも人生、堅実に生きるのも人生、挫折し紆余曲折し、悩みながら懸命に生きるのも人生。最後まで何が起こるか分からないから生きることは楽しいと、最近ようやく感じるようになってきた。将来に不安を感じながら生きるより、限りある人生を真剣に生きることのほうが素敵だと感じる事が出来るようになってきた。きっと、素敵な映画や音楽に出会い、素敵な人達に出会い、色々な事を経験したおかげだろう。ようやく、これから先何が起こるか楽しみに感じる事が出来るようになってきた。
映画「海を飛ぶ夢」の静かな演技と対照的な、ハビエル・バルデムのアグレッシブな演技を堪能できる。ジョニー・デップ(2役)やショーン・ペンがチョイ役で登場する贅沢な作品。登場シーンは少ないが、さすがに大物。強烈なインパクトを残している。今作品は2000年の作品であるが、この年は素晴らしい作品が多い。「グラディエーター」を筆頭に、「トラフィック」、「アモーレス・ペロス」、「あの頃ペニー・レインと」、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」、「マグノリア」などなど、当たり年だったように思う。その中でも、今作品は心に残る度ではNo1かな?と思う。

この年の賞レースに登場した作品は、素晴らしい作品が非常に多いので、主要映画賞リンクを掲載しておきます。お気に入りの作品探してみてください。
第73回アカデミー賞
第53回カンヌ国際映画祭
第57回ヴェネチア国際映画祭
第50回ベルリン国際映画祭
第58回ゴールデン・グローブ


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